―IF・酒盛りの後で(回想)>>19―
ん…、ふっ……は、ふ
[鉄錆の香が混じる独特の臭み。
青臭くて苦い体液はもはや、温かみを失っている。
まだ残る分は湯水を使って流すべき。
しかし今のレトに浴場へ向かう事を勧めるには至れず]
……は、
[舌を引き抜き、サイドボードにあった温い水入りのグラスを取り、ごくりと水を一口飲んでから。
閉じる気力もない様子の脚の間、朱く充血した蕾の中へと指を押し入れる。
奥に残った欲の残骸をシーツに掻き出しながら、上体を被さらせ。
先程よりは光も宿る琥珀を見下ろし、柔らかく微笑んだ。]