[広間へ来ると、扉を開け、中の様子と音を伺う。どうやら誰もいないようだ。広々とした暗い空間は気味が悪い。こんなところに長時間一人でとどまっていられるものではないだろう。
壁沿いに歩いていると、何かを蹴飛ばした。
スマホの画面をオンにし、足元へ向ける。どうやら袋のようだった。中にはわずかだが食料が入っている。>>2:175]
だがこの袋を持ち歩くのも非効率か。
[袋はそこそこの重量もあり、中の缶詰は音もなる。この暗い中で持ち歩くのは邪魔だろう。
持ち歩きやすい栄養バーを3本ほど取り出すと、残りはそのままで放置する。
立ち上がると、再度暖房機器のほうへ壁沿いを歩いていく。
後ろからはシュテルン達が来ているだろうか。>>78
だがこちらからは気づいてはいない。]