おう、一緒に行こう。
[同行を申し出たエルナの、意思を曲げないことを示す視線を真正面から受け止めて了承する。
彼女がニコラスと結託して何かする気はあまりしない。ゲルトもフリーデルも自分が捜索を申し出た。今回もそうなる可能性が高い。
ならば自分をどうにか一人で行かせて、あとで席を外したエルナがニコラスと合流した方が都合がいいと考えている。
ただエルナ本人が疑われることを気にしていない様子なので、口調にも表情にも信頼を込めずに視線を外す。
その先にはオットーがいた。]
オットー。お前もニコラス探しに行かないか?
[ニコラスと幼馴染である彼が、部屋を見たときにどんな反応を示すかという興味が目に宿っている。]