[刀の振り下ろしはツィスカが一瞬想起した鰻の蒲焼きの調理工程のごとく、巨蛇の尾に縦一文字の傷をつける。さすがに尾を開くまでには至らなかったし致命傷とも言い難い様子だが]やっぱりデカい獲物だなあ……。わたし一人だとどうなっていたことか。[刀の一閃を終えた直後にアルマースは下降の体勢へと移る。この辺りはもうすっかり慣れたものである。言葉を解すより先に身体を動かしてくれている。斜め下へと飛ぶ。巨蛇の正面辺りまで来ることができれば、上昇して次の手に移ろうと**]