さて、そろそろ戻るから、手ぇ離してくれ。……助かったよ、ありがとな。[改めて礼を告げた後、転身を解く。ふわ、と闇が広がり収縮した後、そこに立っていたのは黒衣の守護者。一見すると全く変わらぬようでその実、瞳の色が琥珀から金に変化していた事に気づいた者はいたか。ともあれ、守護者はとん、と軽い調子で祭壇を蹴り、王の前へと一足飛びに跳んだ]