人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


正規軍剣士 クレステッド

[性格が合わないとか、そういうわけではなかった、とは思う。

父からは距離に気を使うように、と窘められる事も多かったが、一つ年下の少年と稽古をしたり、一緒に駆け回ったりするのは楽しかった。

それでいてぶつかる事が多かったのは、結局は負けず嫌いな気質故だった。
他者に容易く屈しては生きられない、そんな暮らしをずっと続けていたから。
自身の意地を曲げるのが、どうしてもできなかった。
それでも]

 稽古するのは、お前相手が一番楽しいんだよな。
 だから、またやろーぜ。

[取っ組み合いの後には、いつもそう言って笑った。
その後こっぴどく怒られても、気にならなかった。
純粋に、強くなりたい、という気持ちが強くなっていたのもまた、事実だから。

だから、父から『白露』を託されたあの時までは。
友と共に、彼を支えるいつかがある、と。
そう思っていたのは、確かな事]

(79) 2016/02/17(Wed) 20:56:16

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