おや、そりゃあ結婚も視野に入れるだろうさ?
身を固めて家庭を作り子を成して世代を紡いでいく。
それも、人として幸せな事だと思うがね?
………まあ、もしそうなったなら呼んで欲しい。
この街にも教会にも世話になったからね。縁のある人の祝い事には何か贈ってみせよう。
[くす、と一つ笑っては手を振り、その場を後にするでしょう。
その後、相手の大切な人が知れたなら驚きながらも祝いの言葉を送るでしょうが、それもまた別の物語。
子犬たちも、帰郷の旅も。
その先にあるかもしれない冒険も再会も。
男には全て素晴らしい物語。
男もいつか、身を固めることもあるのかもしれませんが…………。
一先ず、冒険の書を1度閉じるのでした]*