人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

[叶う限りの速度で移動し、夜闇未だ深い頃合いにデメララ周辺までたどり着く。
決行のタイミング――夜明けまでの間に休息を取り、その時を待った。

やがて訪れる黎明の時。
空の色が変わり、暁光のいろを映すその時が、反撃の始まり]

 ……始まるぜ。

[誰に言うでなく呟くのと、鉱山のすぐそばで音が弾けるのはほぼ、同時。

派手な光と、炸裂音。
炸裂音は増幅の魔法を得て大きく響き、それだけ聞いたなら派手な爆発音と大差ないもの。

夜明けの静寂を引き裂いたそれは駐留する部隊をざわめかせる。
駐留部隊の隊長も生産拠点を支える鉱山に何かあっては、と判じたか、急ぎ、部隊を向かわせるのが遠目に見えた]

(79) 2020/11/17(Tue) 22:41:51

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