人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


語り継ぐ者 ローランド

 …そんな大層なものじゃあないよ。
 私は……死者を糧に力を揮う死神さ。

[命潰える場に現れ、最期の灯火を吸い上げていく───。
その様は周囲からは死神のように見えたらしく、快く思わない者からは度々その名で呼ばれた。
時には魂を吸い取る者──吸魂者と呼ばれたこともある。
男は自嘲気味に笑い、握り込んでいた左手をゆっくりと開く。
手の中には薄桜と黒紅の小さな結晶がいくつか出来上がっていた]

 でも、これが無ければ私は術が使えない。
 私の術は、想いを転換するものだからね。

(79) 2014/09/16(Tue) 17:27:12

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