『状況しだいで柔軟に対処しろよ』[男はクスリ……と笑う。]ええ、そうですねダーフィト。今、この時こそ柔軟になることが必要ですね。[男は砲術科倉庫から借りた拳銃をみる。十数年のブランクがあるため、現役たちに勝るとは思わないが劣るとも思わない。自分の命までは補償できないが、誰かを守ることはできるはずだ。]……仕方ありませんね。[そう言って男は選択をする。選ばなかった志に未練を残して。]