[そうして食事を終え、ジムゾンを連れて教会へと向かうだろう]
お久しぶり、神父サマ。よく黙っていてくれたわね、あたしは嬉しいよ。
雨が降って身体冷えたっつーなら、あたしが人肌であっためてやるから、取り合えず文句言わずについて来なさい。
[いらんと言われるであろう事を言いつつ、久々に素で話せる人に会えたせいか、嵐が来るというのに女の足取りは軽かった]
[人の考えや言葉なんて二度と信用してはいけない。
聖職者に属したというのに、女の考えはこんなものだ。
けれども、ジムゾンなら何となく大丈夫じゃないかと、それは淡い期待にも似た様な事を女はひっそりと考え、教会までの帰路へと向う]