『あー、はいはい、悪かった悪かった。 ……それはそれとしてだ。 この先に進むってんなら……わかってんだろー?』 ……やっぱり、やる気。[ため息混じりの言葉に、巨狼はまた、笑う。その金色の瞳が若き騎竜師たちへと向けられた] 『ってーわけで。 オレとしても、お前らの事、見定めないと先に進ませるわけにゃいかないんでなー。 ……その力。 直接、示してみせろ』[一転、静かな声音で宣した後、巨狼は低く身構える。その様子に青年は幾度目か、大きく息を吐いた]