[騎士を包む黒い霧。
その正体は幻術か、それとも動きを縛る束縛の波動か。
考えられる可能性は多いが、まずは術者の集中を乱す事を優先する。
先に放たれた三連射。>>70
足元に突き刺さったそれに慌てふためいていた妖術師はこちらに気付くに僅かに遅れた。
それを守るように立ちはだかるのは、直立した魚の異形]
……邪魔、だよ!
[走る間肩に担いでいた大剣を持ち直し、勢い任せに振り下ろす。
振り下ろした所で一息つきつつ、切っ先を円を描くように回して向きを変え]
……っせい!
[気合と共に真っ直ぐ突きだす。
が、阻む魔物によって軌道は僅かにそれ、刃は妖術師を掠めるに留まった]