─ 私掠艦隊 甲板 ─
[敢えて話し合いを強調したのは、希望1割煽り9割といった所。
実際話し合いでどうにかなるというお気楽思考はなく、多少なりと頭に血が上って冷静さを奪う方に重点が置かれていて。
思惑通り、かっとなった船員達が文字通り押し寄せてきた]
やぁれやれ。
手間が省けるかと思ったけど仕方ない。
自力で探すことにすっか。
[かり、と頭を掻くと水の精霊とウルズに頼みついてきてもらった光の精霊>>69に呼びかける。
極々薄く張り巡らされた霧に、実体と変わらぬ女の姿が甲板のあちらこちらに映し出された]