[>>68 手招くニコラスに、視線は一度、伺うようにして神父へと向けられる。自分が彼の目の前にいて、なにかを思い起こしてしまうのならば。一端この場を辞したほうがいいのかもしれない――、と。] 旅か………。[旅にだって、危険はつきものだ。優しかった彼が、荒事に向いているようにも思えず、すこし、心配そうに眉を寄せ。――囁かれる言葉>>72に、動きを止める。]