─ 過去 ─[唐突に響いた、突拍子もない”声”。 見れば何がおかしいのか笑っている赤髪の男子。 こちらの困惑も物ともしない様子に、どこかおかしいのかとも思いはしたが。 まずは対話を、と不躾な投げかけはまた困惑を運ぶものだった] 名を…? お前のか。[何だこいつと思いながらまじまじと見つめる。 身につけているものは上等に見えるが、こいつも俺と同じ厄介払いだろうか。 そんなことを思いながら、やはり目を引く艶やかな赤に視線を向けて]