あっ[すこしずつ増えてきた客人。そのなかでもあっと声を上げてしまったのは、はじめて自分と同じ女性にであえたから。>>72]こんにちは。ええと、ゆりえ、さん。今日はよろしく。[ふだんあまり人に話しかけることもない自分が、こうしてみずから話しかけにいったのも、慣れない場所で出会った同性、ということもあるのかもしれない。見れば、ほかの客人もそこに揃っているように思う。自己紹介と各人の顔を見比べて、まずは、その場を把握する。]