― 鍾乳洞内部 ―[ひんやりと湿った空気の中を、ランタンを頼りに歩いていく。 最初のうちは騒ぎながら歩いていたが、 この先にモンスターがいると思えば、自然と無口になった。 鍾乳石から垂れる水滴が時々音を立てる以外は、 二人の足音と息遣いだけが響く。] ………ねぇ。[沈黙に耐え切れず、小声でレトに声を掛ける。]