[ざわめく声に向けて、走りながら銃を構える。……高い弾なんだから、役に立ってくれよ。祈るようにそう思う。雨の中、どこまで燃えるかわからないが。狭い森の道、縦に伸びる隊列。そこに向けて、重い引き金を絞る。 ――――……ドォ…ン! 光る魔法弾は、触れた木々を炎上させ、後列中央に突き刺さり、発火する]