あー……でも、俺も似たような事、やったなぁ。[ふ、と空に視線を向けて、ぽつりと紡ぐ]どーしてもやりきれない時とか、よく、じーちゃん家の裏山の木によじ登ってた。そーやって、風に吹かれてるとなんか……落ち着いたから。[なぜ落ち着けたのか、の理由は、今ならわかる。内に秘めた疾風の御魂が、風と共振していたからだ、と。語る口調は、相変わらず、軽い。*]