― 回想 ―[三年前。…かの”遠足”が行われる前のこと。青年は、鬱々とした日々を過ごしていた。キアラを亡くしてから一年、死霊魔導士の行方は杳として掴めぬ。騎士としての役割があった。騎士として戻った以上、彼はそれを果たすべきだった。…けれど。まだ思い出は鮮やかで、心の整理にはもう少し時が必要のようであった]