[ジルと共にやってきた男が、琥珀に変じたのには軽く目を瞠る。だが、そんなこともあるだろうと納得した。己の身体を通して人外の業を行使された今なら、大概のことは呑み込める。] 帰り道のエスコートは、私が。[ジルに手を差し出し、身体を寄せる。] それと、 私があれに乗っ取られていたというのは、 ジークにもゾフィにも秘密にしておいて欲しい。 頼むよ、ジル。[親しみ込めてそう呼びかけ、ウインクひとつしてみせた。*]