[果たして、王宮についてからは王の間への招集はあったかどうか。調査報告の刻限も迫っていたはずだ。(アレクシス参謀総長が亡くなってからは、その発表の信憑性にまた疑いを持つ者が現れるかもしれないけど)軍が蜂起するまでもない。国民は焦れていた。空のままの玉座。飛び交う噂。南の暴動。治安は日々悪化し、これまでの平穏な生活が脅かされる。人々は次第に不満を口にし始める。次の王は何をやっているのだ、と。一体いつ決まるのだ、とも。怒りがふつふつとわいてきて、不満が高まっていく。*]