[陽が中天をとうの昔に過ぎた頃、ゾフィヤが館へ駆け戻ってきた。伝言板には目も向けず、食堂に入ると、ざっと目を走らせ上官が居ない事を確認し、談話室、そこにあった通信機に苛立たしい目を向け、次は吉備、滝匂、と上官の部屋を続けてノックする。][それも無言が返ると、応接室へ。血相を変え、上官を探す姿は誰かに目撃されただろうか]