― いつかの出来事 ―[名を問う声に返る言葉はなく、ふるふると首が横に振られる。>>49その様子に、神魔はんん? と軽く首を傾いで、それから。首から下がる石の様子にほんの少しだけ、眉をひそめた] ……そぉかぁ……じゃあ、主に名を上げよう。 主は今から、『ミーネ』。 わちきの……『菫青石の神魔』のかわいい子のひとり、さね。[表情の変化は一瞬、神魔はすぐに笑みを織りなし、名を紡いで]