……安心しました。[そう呟いて、自分は無意識に笑っていたかもしれない。(もし自分が寄生されていても……彼なら迷いなく引き金を引いてくれるだろう。)もしこの手で、人を傷つけてしまうのならば……何があっても自分は止めてほしいから。間違いを犯した手で、もう、優しい音楽は綴れない。……それは音楽家にとっての、譲れない矜持だったのかもしれない。ただ、それは自分だけ。他の人に銃を向ければ、迷わず「せめて冷凍睡眠装置に入れよう」と説得しようとするだろうけど。]