[シュテラに怪我人二人を任せ、爆心地に行けば無惨なカシムの姿があって>>1:576。
生存は絶望的なことをその目で確認する。
助けられなかったという罪悪感があって。
でもどこか頭は冷静で。
嗚呼。これで工作員の存在は確実にいる。
でなければこんなところで爆発などするはずがない。
ここは武器がしまってある砲術科倉庫から離れている!]
……工作員は救助艇に乗ってしまったのですかねぇ……。
[それともまだここにいるのだろうか。
どちらにせよ、男には選択を迫られていた。
救うために志を通すか。戦う為に銃を取るか。
思い出すのは友人の声。]