――なっ!?[足元が炎に包まれる。振りほどこうとすれば熱を感じるが、手を引っ込めれば熱を感じなかった。服を焦がすこともなかったため、これはそういう結界の類かと理解する。やがて伸びてきたその腕は――](なに、これ……)[意識が塗りつぶされる。視界に帳が下りていくようにゆっくりと、しかし確実に意識を刈り取っていく。最後にやってきた騎士の姿を捉えたが――表情は、もう見えなかった]