― 一月後、父の自室にて ―
――如何してだ父上!!
[父王の自室で張り上がる怒号の声。
頭を垂れさせ悲しみに耽る弟とは対照的な態度を示す>>34。
傍らに居る医務官に食って掛からんばかりに原因究明を求めども、彼らは困惑し謝るばかり。
父の死を受け入れきれない自分は湧き上がる怒りを抑えるのに必死で。
歯を食い縛り荒い息を整えながら、握りしめた拳を震えていた。]
父上、如何してだ……。
俺達はまだ父上に教えて頂けなければならない事が沢山あるのに。
逝かれて欲しくは、無かった……のにっ。
[頭を垂れさせ、肩を震わせ湧き上がる感情に堪えていた。
母は数年前に他界し、父王が亡くなった今、多くの事をしなければならない上に身内は兄弟二人きりになったのだから自分が確りとしなければ、という理性はあれど。
今は、湧き上がる感情を抑える時間を貰う事を許して欲しい*]