お前が帰ってくる場所は、俺が護る。 ……護れるように、強くなる。 だから、安心して行って来い。 [容易く帰れる立場ではない──否、帰れるかどうかすら、危うい留学。それでも、彼があるべきはここ、と思うから。いつか帰るべき場所を、出迎えるひとたちを。自らの太刀を持って守れるようになる、という宣。それは、争乱のもたらした混乱が落ちついた後、病に伏して帰らぬひととなった父の願いでもあった]