[少し眠っていた様だ。薔薇園を見に行こう。
誰か居るだろうか。温室の灯りを頼りに花も見れるかもしれない。
昨日の嵐で庭は荒れたのかもしれないが>>56ルートの努力で傷跡は隠されていた。]
綺麗……
[温室から漏れだす灯りに照らされ、薔薇が静かに色づいている。
昼の光で薔薇を見てみたいが、自分の弱い肌では、すぐに炎症をおこしてしまう。痕は醜く残ると言われ外に出してもらえなかった。]
こんな自分に何か出来る事は有るのだろうか……
[今はお客様の様に扱われているが、行く所の無い宿なしと知れたらどうなるのだろう。不安にため息が漏れた。]