嗚呼、馬鹿はそう簡単には死なないんですね。[振り返った方向、迫り来る剣の向こうに見えるギィ>>58の無事な姿と、鋭敏になっている五感が拾った音に苦笑を零す。こんな時に、こんな時だからこそ、己の"日常"に触れて、どろりと濁っていた瞳が正常な色を取り戻した。迫る剣など目もくれず、穏やかな微笑みを浮かべる。]