[今はまだ遠く、隔てられたかの国の人。戦後の別れは慌しいものとなってしまって、多くの言葉は交わしてはいない。けれど戦後の彼の振る舞いを見れば、その話を聞けば自ずと通じるものもある。過去のわだかまりが、すべて溶けて消えたわけではない。そのようなことは、恐らくずっとないのだろう。けれど越えることは出来る。その意を、この小さな贈り物へと添えて]…いずれの機会に。[遠い宙の向こうへと送るのだ]