引かねぇところを見ると……アイツぁ時間稼ぎか。
[これだけの戦力差で勝つ心算でいるなら、それは蛮勇でしかあるまい。
そうではないとするなら、何かの時間稼ぎと考えるのが妥当だろう]
ま、死にたいならお望み通りにしてやるさ。
[左腕に通していた短弓を手に戻し、サーコートの下へと戻して。
城壁の下で工作する部下達に発破をかける]
おら、さっさと終わらせねぇと陛下が戻って来ちまうぞ。
[学園の占拠が終わっても攻略出来ていないとなれば恥でしかない。
男に憧れついてきた部下達のこと、男の顔に泥を塗らないために作業速度を速めることになった。
城壁の下には鎚を持ち破壊を目論む者、シンプルに梯子をかけ登ろうとする者。
少し離れたところには投石機さえも用意されていた]