― プラメージ王国野営地 ―
[予測通り、>>71王弟を乗せた馬はセルウィンから離れた。
こちらに来ると疑いすらしない様は周囲に何と思わせたやら]
何を仰いますやら。
ギデオン様に小突かれては流石に私も無事ではいられませんよ。
[投げかけられた挨拶に軽口めいた声を返す。
”声”とは違い、周囲へ向けると変わらぬ物言いは己が培った鎧の一つ。
差し伸べられた手に、こういう所は変わらないなと思いながら己の手を重ねて]
仰せの通りに。
[鞍の前に乗ったのは、ギィの言から先に目についた義勇兵達の元に行くだろうと中りをつけたから。
あの内の一人はよく目立つ金の髪をしていたから、見失う事もあるまいが*]