メモは必要ないのさ。あの機体のことなら、なんでも頭に入ってるし、忘れることもない。[ ただ、そう答えた言葉だけは、真面目な響きを帯びていて、ミリアムに、二年前、まだパイロットだった男が『グライフ』開発計画の末端に関わっていた事を思い出させただろう ]