― 回想:王府にてシメオンと ―[銀髪赤眼の、其れとひと目で分かる異国の風貌。投げ掛けられた挨拶は整ったもので、その奥にある彼の普段の顔を垣間見せる材料はない>>29]初めまして。ようこそ我が国にいらせられました。ナミュール国が巫女姫、シルキー・カノエ・ナミュールです。[慣れた仕草で、丁寧な礼をひとつ。公の場で誰かと面会をするのは、彼女にとって慣れ親しんだお勤めだ]