[ゴトリゴトリと、村を進んでいくほどに軽くなっていくリアカーを引いて歩く。もともと寒いのは苦手なので、防寒はバッチリだ。が、それでも冬の寒さは服を通り越して身に染みてくる。
寒い寒いと頭の中で繰り返していると、かけられる声>>72。そちらを見やると、緑の髪の少女で。お疲れ様、と微笑みと共に言われれば、少し寒さもマシになる。]
やぁ、シュテラちゃん、こんにちは。
チョコレート?あぁ、あるよ。今日はちょっと多めに積んでるんだ。
いくついるかい?
[本当に最近は不思議なことにチョコレートがよく売れる、と心の中で首を傾げながら、彼女にそう尋ねた。]