驚くのも無理はありませんわよね、気にしなくて大丈夫ですのよ。
[素っ頓狂な声を上げた後、慌てて頭を下げた彼>>71にそう柔らかな声色で言葉をかける。
一応自覚はあったらしい。]
まあ、案外同じような者もいるかもしれませんわ?
私の方から他の天使長に提案もしてみますし。
[だからそんなに緊張なさらないで、と消え入りそうな声をしっかりと聴いた彼女はまた微笑んだ。
天使長でない者の意見も聞いてみた方が、案外他の者の意見や会議に進展があるかもしれない。
そんな淡い期待。]
……ですが、無理強いするつもりはありません。
次の会議の時までに、受けるか受けないかを決めてください。
[それでは、と優雅に白いワンピースの裾を翻して彼に背を向け歩き出す。
呼び止められなければ、そのまま廊下を進むだろう]