[ ふと、胸の一番高いところにつけた勲章が光りを放ち、かすかな通信音が聴こえた。――勲章と見せかけた通信用魔法石である”それ”に手をあて、静かに返答をする。 ]――ラムスドルフです。はぁ、護衛…ですか。では第4中隊が到着してから、軍務省まで一旦戻ります。[ 通信に使われたエメラルドの魔法石が陰りを帯び、ただの勲章に戻る。 ]