─ 首都カルボナード ─[それなりに人を通す必要がある応接間だけは、他の部屋よりも居心地がよく作られている。飴色に磨かれた木製の低いテーブルを挟んで、男は若い領主の対面に座った。] ええ。かねがねお噂は伺っております。 はじめまして。ストンプ候。 リカード・アンディーヴです。[出迎えた先で青年は少し、緊張をしているようにみえた。挨拶を挟み、口火が切られる。]