…………。そうか。ああ。敵であろうと……国のために戦った者だ。死人くらい区別しないで、一緒に寝かせておいてやれ。[敵将の遺体の処遇を問われ返す。クロイツが他人であれば、共に弔われても喜ぶまいが。ダーフィトとは、確かあの橋で出会った。確かに彼だろう。姿を見たわけではない。けれどあのリズムを、あの感覚を持っているのは彼だけだ。きっとそうに違いないと、妙な確信めいたものがあった。その彼も死んだ…死んで、しまった]