[なお、差し出してもらった湿布については、
彼女の言葉に真顔で頷いて、ありがたく受け取った。>>45
制服の片肌を脱いで肩にぺたりと貼れば、爆発の衝撃で未だ右に左にと揺れる頭の中が、
ひんやりとした感触に宥められ、段々と落ち着いてくる。
いざというときに――確かに、いつもと動きの違う体は、命取りになる。]
……ですね、
動けるように、しておかないと。
[はあ、とため息ひとつ。
立て続けのあれこれのせいで、気を抜けばその場にぱたりと行きそうな疲労を宥めすかし、よし、と気合を入れる。
何せ、一日一回爆発が起こる船である。
あの言動から、十中八九ハーランは人狼だったのであろうと思っているが、
前にも話に出たように、どれくらいいるか分からないのだから、
これで異変が収まるとは、限らないのだ。]*