僕に……?
[どうして帝国側の人間が、自分が此処にいると知っているのだろう。
若しかしたら、アンディーヴが死ぬ間際に帝国に報せたのか。
或いは、自分の顔を知っている誰かが、あの船に乗っているのか。
それとも、偵察機等でこっそり窺い知る機会があったのか。]
助け、か。
[正直なことを言うならば、今ここから動きたくなかった。
このまま暗い雨に打たれ、物思いに耽りたかった。
しかし、それでも、]
………助けを求めているというなら、行かないと。
[姉を助けられなかった償いとも云うべきか。
それとも今、何か理由を付けてでも立ち上がらねば、自分は此処から永遠に動くことが出来なかったから。]
良いよ。
……僕で良ければ、会おう。//