[なんとか、その雫を零すのは耐えながら新しい傷に黒髪の彼女から貰った薬を塗っていく。
幸い全部使いきらぬ前に、全部の傷を塗りきって。
大きな傷には当て布を当ててから包帯で固定までを終えて、身体が冷えぬように腰に巻いていた一枚布を掛け]
上着が繕えるまでは、これを羽織っていてくださいね。
[軽装で来てしまったからウエストポーチしか身につけていないけれど。
この中に裁縫用具も入れておいてよかったと思いながら、イェンスへと声をかけ。
彼の上着を繕い終えてから、自分の手当をするつもりで隣に腰かけた*]