国境の守りはお任せ致す。 こちらのことはお任せあれ。 … 将軍のお言葉、皆に伝えておきますよ。[一枚岩になれば、皆で団結したならば──…、と。男もそう信じたかったのだ。未だそれが為せると、信じていたのだ。それが夢でしかなかったと思い知らされるのは、それから間もなくのこと。赤く染まる都城を後にしてのち、男がコリドラス将軍に再び見えたことは*未だない*]