[的の前まで来て、彼女が矢を射るのを、傍で見守る。
自分が子供の時に、両親は同じように見守ってくれたんだなぁなんて、懐かしい思い出が脳裏に浮かんだ気がした。
矢は残念ながら的から外れてしまったようだが、それでも真っ直ぐと弧を描くような軌道だった様に見えた。
エルフは弓術を得意とする者も多かったように思うが、その才を彼女も持っているのかもしれない。]
汝、非力を申したが、それは間違いだ。
放たれし一矢は、流星が如く!
(訳:先ほど、非力だと…上手ではないと言ってましたが、そんなことないですよ。
とても綺麗に矢は放たれましたよ!)
[残念そうにする彼女にそう言って微笑みかけた。]