[声が返るのを待つ間に、影の鳥から降りて彼女の横に膝をついた。破壊的な衝動が沸き上がってくるのを押さえつけ、簡単な治療を施す。出血を放置すれば本当に死んでしまいかねないと思ったからだが、そのまま殺して力を奪い取りたいという欲望に、何度か手が止まった。] 俺は、死体を抱く趣味は無い。[自分に言い聞かせるよう、不機嫌に唸る。]