―――………???[唐突に、霧が晴れた。しつこく纏わりついた怪異は綺麗に消え去り、風が周囲を包む。肩に触れる天使の感触と清らかな気配。]これは…君の力か…?ありが…と…う…――?[振り返る。誰も居ない。気配は確かにそこにあるのに、自分の目には誰も見えない。][目を閉じ、肩の辺りに手を触れると確かにそこには天使の存在が在る。]