人狼物語−薔薇の下国

65 ルー・ガルー OROCHI


帝国武官 ギィ

― 礼拝堂 ―

[界賊らが来る前か来た後か、
はたまた、別の場所であったか。
礼拝堂はしんとして広く、清浄な空気を湛えていた。

そこに立つ、ひとつの人影を除いては。]


ジークムント・フォン・アーヘンバッハ。
私はやはりお前を殺しておくべきだった、ということだな。


[銀の髪。白の軍装。
記憶に違わぬ後ろ姿へと声をかけ、ゆっくり構える。

いつの間にか手に握っていたサーベルを、顔の前に立てた。
決闘の前の、ささやかな儀礼に。]

(77) 2013/09/22(Sun) 09:56:57

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